一路・奥州平泉へ

北日本周遊記⑤ [仙台ー平泉]

[北日本周遊記 2日目 (仙台→下船渡 その1)]

青春18きっぷと北海道&東日本パスを併せた北日本強行旅行記…もとい北日本周遊記は2日目に突入。

本日は東北本線を乗り継ぎ、奥州藤原氏で有名な平泉へと向かい、その後岩手県大船渡市・下船渡へと向かう行程だ。
この先秋田方面に向かうには大きく迂回する、地理に詳しい人間なら首をかしげる用なルートだけれど、それには色々と訳があるのでまた追々…。


・仙台駅 [-09:13]

仙台駅

今日の出発地点は仙台駅
前日に散々鉄道・バスを乗りまくった挙句、山寺を短時間で登り下りしたもんだから疲労が出るんじゃないか、などと思っていたが、幸いにも疲れを伴うこと無く、駅に向かうことが出来た。(もっとも、今へばっているようじゃこの先どう考えても持たないが。)

事務作業的に食料を確保して、ホームへと向かう。


・東北本線 [仙台ー平泉]

仙 台09:13発ー小牛田09:51着 キハ48形  8727D 3両
小牛田09:58発ー一ノ関10:44着 701系   527M  2両
一ノ関11:30発ー平 泉11:38着 701系  1535M


リゾートみのり号

ホームに降りると、すでに乗車予定の列車が停車していた。(画像は小牛田駅で後ほど撮影)
本日最初の列車、臨時快速リゾートみのり号だ。
いわゆる「のってたのしい列車」の類の臨時列車で、鳴子峡の渓谷美が人気を博している。普段普通列車しか走らない区間を快適に移動できるということも手伝ってか座席が埋まることも多いのだけど、今回はお盆後・紅葉シーズン前という微妙な期間のおかげか、空席ばかりで楽々指定を取ることができてしまった。

この列車には小牛田まで乗車する。

リゾートみのり号の1人掛け席リゾートみのり号の車内

発車時刻が迫っていたため急ぎ車内へ。
快速とは言え、座席は2+2のクロスシート仕様。大型背面テーブルが取り付けられており、リクライニングもしっかり効く。おまけに車内販売(ワゴン)もありと、下手な特急よりもレベルは高い。
しかも今回、幸運なことに僅かな1人掛け席の指定を取れたので、気遣うこと無く車窓を独り占めにできる。贅沢の極みだ。

リゾートみのり号の展望席

元となったキハ48形は決して新しい車両ではないものの、写真の通り「リゾートみのり」用に大幅改造されており、快適そのもの。隅々まで手入れがされており、古さは一切感じさせない。
車端部には展望用に大きな窓が据え付けられたフリースペースが設置されている。仙台から小牛田までという短い間ではあるが、折角だから堪能して行こう。

東北新幹線と並走する

岩切駅付近まで東北新幹線と並行して走る。

9時13分、リゾートみのり号は定刻通り発車をすると、徐々に速度を上げて東北本線を快走する。気動車ながら、車内環境はすこぶる良好だ。
仙台市街を抜けると右手に収穫を控えた稲穂が広がり、乗客から歓声が広がる。

東北線から見える松島

列車は岩切を出ると右へとカーブし、仙台市から多賀城市へ、そして塩釜市と入る。
9時28分頃、塩釜駅を過ぎると比較的大きなトンネルに進入、抜けて少しすると仙石線の線路と共に海が見えるようになる。名勝…松島湾だ。

大小260にも及ぶ島々が並ぶ松島。残念ながら車窓からはその全景を拝することが出来ないことができないが、その片隅をちらりと見ることはできる。
東北本線は仙石線と比較して若干山側を走るため、海がはっきりと見える箇所が限られる。案内放送も入るが、少しでも見逃さないようにしたいところだ。

松島駅

いくつかのトンネルを出入りすると、列車は松島駅に到着。仙台から僅か1駅故に車内には殆ど動きがないまま。運転停車だったかのように再び走り出した。

東北本線の田園風景

品井沼ー鹿島台間. 堤防の上を走るため見晴らしが良い。

松島を出て仙石線と別れると線路は内陸へと向きを変え、それと同時に再び田園風景が広がっていく。

9時49分、鳴瀬川を渡り右にカーブをすると、間もなく小牛田に到着である。
リゾートみのりはこの先進路を西に切り替え、山形県・新庄へと向かう。ここからがみのり号の本領発揮…なのだが、今回は行程の関係上ここまで。惜しみながらも下車する。


・小牛田駅 [09:51-09:58]

小牛田駅の駅名標

小牛田駅でリゾートみのりから下車したのは自身を含め僅か数名。当たり前といえば当たり前だが、なんとなく寂しさを覚える。

小牛田は東北本線・陸羽東線・石巻線の3路線を抱える鉄道拠点で、古くから交通の交通の要衝となってきた駅だ。

小牛田駅からの景色
余裕のあるホームや構内(留置線)が往時の繁栄を偲ばせる一方、ガランとした広大なスペースが寂しさもまた感じさせる。よくある話ではあるが、長距離輸送が新幹線にシフトした関係で駅弁業者などが撤退してしまったことが要因だろう。
もっとも、これは新幹線の通り道とならなかったかつての鉄道の要衝全てに言えることだろうが…。


東北本線の一ノ関行き701系

さて、ここから乗り継ぐのは、反対側のホームに既に停車している小牛田始発の一ノ関行き普通列車だ。

車両は案の定701系。ここまではどうにかこうにか避けてきた存在だ。
…わかっちゃいたけど、わかっちゃいたけれど…。(略)

…愚痴を言っても仕方がない。こちらは1年にそう何度と来ない一見さんなのだから。
そう諦めてさっさと乗車し、ロングシートの端に座る。背面と横面の2面に埋まるように腰をかければ、意外と悪くないものかもしれない。

発車時刻が近づくと、物音一つしない車内に放送が流れ始める。「ピンポーン♪ 業務放送……この電車は 東北本線 瀬峰 石越方面……」
…ワンマンお約束の放送だが、一層眠気を誘う

701系はロングシートだ一直線に伸びる東北本線

列車は定刻どおり小牛田駅を発車し、僅かな乗客を乗せてひた走る。2両編成とは言えさすがに本線規格。結構な速度で走ってくれるのがありがたい。(小牛田→一ノ関、表定65km)

東北本線の長閑とした光景が広がる車内

車内は一貫して旅行者風の乗客がメインで、ほとんどが一本前の仙台駅からの普通列車の乗り継ぎ客だと思われる。
田畑と住宅が点在する景色は先へ行くほどに間延びし、車両の内外共に長閑とした具合になっていく。

列車は石越を過ぎると宮城県から岩手県へと入る。…と言っても特に何か変わるわけではない。うとうとしている内に気がつけば東北新幹線の高架橋が再び現れ、一ノ関駅まであと僅かになっていた。


・一ノ関駅 [10:44-11:30]

一ノ関駅の駅名標

あっという間の46分、列車は終点一ノ関に到着した。
久々に人々の活気に触れ、否応無しに目を醒まされる。
ここからは今日の主要観光地である平泉に向かうが、次の電車の接続が悪く40分以上ある。
荷物をロッカーに預けるついで、そして目覚ましついでに、駅付近を散策してみることにした。

一ノ関駅に停車するPOKÉMON with YOU トレイン

到着早々、見慣れない色の車両が停まっているぞ…そう思い3番ホームへと向かうと、そこには大船渡線の臨時快速、「POKÉMON with YOU トレイン」が停車していた。

…道理で一ノ関駅構内にポケモンのイラストが散りばめられていた訳だ。

これに乗れば快適に今日の目的地まで向かうことが出来たかもしれない。…が、それでは平泉の観光ができないし、そもそも一人でこの列車に乗るのは精神的にかなりきつそうだ。
子供連れや観光の外国人グループの中に1人個人旅行者が居ればどうなるか…想像に易いだろう。

…今回はおとなしく見送ることにした。

一ノ関駅東口

散策とばかりに東口へと出てみた。
商業・観光施設の集まる西口と異なり、東口側にはこれと言った施設は存在しない。
地域の交流会館がある他は、住宅が広がるのみだ。

一ノ関駅東口裏に留置される起動車

時折新幹線が通過する轟音が聞こえてくるほかは留置される気動車が数台留置されるているのみで、とてものどかな雰囲気である。

一ノ関駅の駅弁

在来線構内にある駅弁屋「あべちう」さん。かに・いくら・うに・あわびと魚介系をメインに多種多様な駅弁が並ぶ。後ほどまた一ノ関には戻ってくるので、そのときに何を買うか考えておこう。
隣り合う土産物屋を眺めているといつの間にか発車時刻に近づいていたので、品定めもそこそこにホームへ戻ることにした。


東北本線の盛岡行き普通列車

乗車するのは一ノ関始発の盛岡行き普通列車。東北本線は一ノ関で系統が分断されており、ここからは車両のラインカラーが変わる。(と言っても車両は相変わらず701系だが)

「盛岡」の行き先表示が現れ、ついにここまで来たか!と感慨に浸るも束の間、新幹線からの乗り換えと思わしき客がドカッと流れ込み、車内は一気にごった返す。地元客・観光客が入り混じる列車は11時30分、定刻に発車した。

目的地まではわずか2駅。今までと変わらない田園風景を駆け抜けると、あっという間に平泉駅に到着だ。


・平泉駅 [11:38]

11時38分。定刻平泉着である。
決して大きな駅ではないが、綺麗に整備されており、駅前には土産物屋もある。

今日はこれから中尊寺毛越寺を軸に、平泉を観光して行く予定だ。
とりあえず、中尊寺へと向かおうと思うが、駅から参道まではそこそこ距離がある(1.5km)。さて、どうしようか…。

次回、中尊寺&毛越寺参拝!

to be continued…。

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